分煙機とは?種類やメリット・デメリットについて解説

2022.1.25 分煙

分煙機とは?種類やメリット・デメリットについて解説

効果的な分煙を図るために、分煙機の導入を考えている店舗や施設も多いことでしょう。しかし、分煙機の仕組みがどのようになっているのか、分煙機の煙の除去効果は実際どの程度のものなのかなど、導入を検討する前に知っておきたいことも数多くあるはずです。

そこでこの記事では、分煙機のおもな種類やその特徴、注意点のほか、導入する際のメリット・デメリットなどについて紹介します。これから法令への対応や、美化対策で分煙を考えている店舗・施設の方は、ぜひ参考にしてください。

分煙機とは?仕組みと注意点について解説



まずは、分煙機の概要と仕組み、設置の際の注意点について解説します。

◇分煙機とはどのようなもの?
分煙機とは、タバコの有害な煙を周囲に拡散してしまう「受動喫煙」を防止し、「分煙」を実施するために設置する機械のことを指します。その分煙の仕組みや機器自体の形態にはいくつか種類があり、施設の状況や特徴に合わせて選択することが可能です。

◇分煙機のおもな仕組み
タバコの煙が発生したら吸い込み、フィルターを通すことで煙に含まれる有害物質(粉塵、ガス状成分など)をフィルターで吸着ないしは分解します。有害物質を除去して空気をきれいにした上で、全熱交換器などを通じて外部に排出することで、室内にタバコの煙を拡散させず、空気を清浄に保つ効果があります。

◇分煙機を設置する上での注意点
煙をフィルターに通して有害物質を吸着させるタイプの一般的な分煙機の場合、粒子の細かいガス成分は通り抜けてしまう可能性があります。そのため、換気をして空気を常に入れ替えながら使用する必要があります。(クリーンエア・スカンジナビアの分煙キャビンは、タバコ特有のガス状成分をほぼ100%捕集します。)

また、分煙機の種類によっては排出された気流が煙の吸い込みを妨げてしまうケースもあるので、壁際や扉近くへの設置を避けるようにするなど、設置場所への配慮が必要になることもあります。

さらに、設置した分煙機が設けている適正人数で使用されているかどうかも大切です。当然ですが、適正人数を超えた喫煙人数では煙を吸い込み切れず、十分な効果が得られなくなります。

またそれと似たケースで、分煙機の吸い込み範囲内で喫煙がされているかどうかにも注意が必要です。定められた範囲内で喫煙をしていなければ、吸い込み切れない煙が出てしまうかもしれません。

◇分煙機の耐用年数
分煙機の法定耐用年数は「6年」とされています。しかし、製品やメーカーによって耐久性や保証期間は異なる可能性もあるため、事前に確認することが大切です。

分煙機の種類



次に、おもな分煙機の種類について紹介します。

◇カウンター型・テーブル型分煙機
カウンター型・テーブル型分煙機とは、喫煙所や喫煙室に設置した机・テーブルに分煙機が内蔵されたものです。その周囲でタバコを吸うと、机・テーブル内部に空気とともに煙が吸引され、フィルターを介して空間全体の空気が清浄されます。

カウンター型・テーブル型分煙機(空気清浄機)の耐用年数ですが、空気清浄機自体が「電気冷蔵庫、電気洗濯機その他これらに類する電気又はガス機器」に該当するため、法定耐用年数としてはこれらの機器に準じた「6年」とするのが適正とされています。減価償却を算出する際にも、この法定耐用年数を参照しましょう。

クリーンエア・スカンジナビアは、レンタルで製品の設置、メンテナンス、撤去を行いますので、耐用年数を気にせず導入できます。

◇キャビン型分煙機
キャビン型分煙機は、喫煙場所の周囲を壁で完全に仕切り、外部と喫煙スペースが隔離される状況を作ります。空気清浄機が設けられているので、それらについては点検やフィルター交換などのメンテナンスが必要となります。

このタイプの分煙機の導入は、製品の性能を維持管理する意味でも定期点検やメンテナンスが込みになっている「レンタル制」のものを選ぶことをおすすめします。

法定耐用年数 メンテナンス
カウンター・テーブル型分煙機 6年(空気清浄機の耐用年数) フィルター交換・清掃が必要
分煙機をレンタルする場合 気にせず利用できる メンテナンス込みの契約が可能

分煙機のメリット・デメリット

ここでは、分煙機のタイプ別にメリット・デメリットを紹介します。

◇カウンター型・テーブル型分煙機のメリット
カウンター型・テーブル型分煙機のメリットとしては、設置や移動が楽であることが挙げられます。そのほか、壁で仕切るタイプと比較して、コストが抑えられるという点でもおすすめです。

◇カウンター型・テーブル型分煙機のデメリット
カウンター型・テーブル型の分煙機のデメリットには、設置するだけでは喫煙空間とそうでない空間の分離が曖昧である、という点が挙げられます。完全に分煙できるとはいえず、単体での効果はそれほど高くないでしょう。

また、温度で上昇する煙に対して、吸引部がユーザーよりもやや低い位置にある為、効率的な吸引ができない点や、利用者と分煙機の位置関係のコントロールや一度拡散した煙の捕集は非常に困難である点がデメリットと言えます。

クリーンエア・スカンジナビアが提供しているQleanAir FS 15 Tableであれば、吸い殻ボックスを本体と1体化して製品とユーザーの位置を近づけているため、一般的なテーブル型分煙機と比較して高い吸引効果が見込めます。

◇キャビン型分煙機のメリット
壁で空間を仕切って喫煙場所とそうでない場所を分けるキャビン型分煙機のメリットは、個別のパーティションや換気システムを設置する必要がなく、短時間で設置が可能な点でしょう。また性能面でも、煙が拡散する前に捕集ができるため、カウンター型・テーブル型に比べて、粉塵・ガス状成分の捕集力が高いです。

さらに、分煙キャビンにはさまざまなサイズや形状のものがあります。2~3人用の小型のものから、8人程度の喫煙が可能な大型のものまで、施設の規模や用途に合わせて選ぶことができます。

◇キャビン型分煙機のデメリット
分煙効果が高くメンテナンスの手間も省けるキャビン型分煙機ですが、唯一といってもよいデメリットは新たに設置スペースの確保が必要な点です。しかし最近では、狭いスペースも有効に使える小型ボックスタイプのキャビン型分煙機も増えています。

分煙機のレンタル

近年、キャビン型分煙機を施設・店舗へレンタルするサービスも普及してきています。レンタルタイプの分煙機を導入するメリットは、まず設置するだけなので大掛かりな工事が不要である点が挙げられます。また、かかる費用も割安で済むため、コスト面でも安心です。さらに、購入する場合と異なり固定資産にならないという点も、事業主として嬉しいポイントでしょう。

分煙機のレンタルならクリーンエア・スカンジナビア

クリーンエア・スカンジナビアでは、分煙機(キャビンソリューション)のレンタルを実施しています。

◇タバコの煙と臭いを完全に除去
当社の分煙機を導入すれば、タバコの有害な煙と臭いを大幅に除去できます。今まで捕集が難しかったタバコ粒子もほぼ100%除去できるため、快適な空間を作ることが可能です。

※1 粉塵の捕集率99.99966%(0.87〜0.11μm)スウェーデン王立研究所2004年3月26日実施

◇社内コミュニケーションの活性化を促進
タバコの煙が拡散しないため、喫煙者と非喫煙者がともに気持ちよく仕事をすることができます。社内コミュニケーションの活性化により、新たなビジネスチャンス創出につながる可能性も高まるでしょう。

◇設置スペースも自由自在
クリーンエア・スカンジナビアの分煙機は「屋内」「100V電源がある」という2つの条件を満たせるなら、どこでも自由に設置できます。

◇定期メンテナンスがうれしい
当社専門スタッフによる分煙機の定期メンテナンスサービスも提供しているので、常にきれいな空気環境を実現できます。

◇厚生労働省が定める「脱煙機能付き喫煙ブース」における技術的基準に対応
クリーンエア・スカンジナビアの分煙機は、以下に挙げた技術的基準をすべてクリアしています。

・総揮発性有機化合物の除去率が95%以上
・分煙機によって浄化され、室外に排気された空気の浮遊粉じんの量が0.015mg/m3以下
・出入口において、室外から室内に流入している空気が0.2m毎秒以上(※2)の風速

※2 条件によっては、追加パーツ等が必要になる場合がございます。

まとめ

この記事では、近年の受動喫煙防止対応の法令化などで注目が集まっている分煙機の種類や導入時のメリット・デメリットについて紹介しました。

「法改正に対応するため、分煙設備を整備しなければ……」と分煙機を検討中の企業担当者の中には、購入・維持管理にかかる莫大なコストを心配してお悩みの方も少なくないでしょう。そこで、低コストで最新の分煙システムを導入できる分煙機レンタルを選択すれば、それらのお悩みを解決できるかもしれません。まずは購入とレンタルの双方で予測コストを算出して比較し、取り扱っている業者へ相談してみましょう。

クリーンエア・スカンジナビアの分煙機レンタルサービスの詳細はこちら