オイルミストコレクタとは?飲食店におけるオイルミストのリスクを知ろう

2024.4.26 空気環境

オイルミストコレクタとは?飲食店におけるオイルミストのリスクを知ろう

油を多く使用する飲食店の厨房において、気を付けるべきものといえばオイルミストです。その除去のためにオイルミストコレクタの導入を検討している方も多いのではないでしょうか。

この記事では、オイルミストコレクタの概要や種類、飲食店におけるオイルミストのリスク、オイルミストコレクタの設置場所などについて詳しく解説します。

オイルミストコレクタとは?

オイルミストコレクタは、オイルミストを空気から分離・除去するための装置です。オイルミストとは、工作機械に使用される潤滑油が機械の稼働によって飛散されることで発生し、微粒子化して空気中に拡散したものを意味します。飲食店では、調理時に発生する油煙もオイルミストの一種です。

オイルミストコレクタは、おもに以下の3つの方式で集塵を行ないます。

・フィルター式:オイルミストをファンから吸い込み、フィルターでろ過して分離させる
・遠心分離式:オイルミストをファンから吸い込み、遠心力で弾き飛ばして分離させる
・電気集塵方式:電荷を帯電させたオイルミストを電極に吸着させる

飲食店では、特に焼き肉屋や焼き鳥屋、てんぷら屋のように油を多く使用する店舗で多く使用されています。また、工事現場では、切削や研磨作業時に発生するオイルミストを捕集するために使用されます。

オイルミストコレクタを選ぶ際には、以下のポイントを考慮する必要があります。

・発生するオイルミストの量
・オイルミストの粒径
・設置場所
・予算

発生するオイルミストの量が多い場合は、大型のオイルミストコレクタが必要になるでしょう。また、オイルミストの粒径が小さい場合には、高効率な集塵方式を採用しているオイルミストコレクタを設置しなければなりません。さらに、設置場所によっては、騒音や振動を抑えたタイプを選ぶことが大切です。

飲食店におけるオイルミストのリスク



ここからは、飲食店においてオイルミストの発生にはどのようなリスクがあるのか、詳しく解説します。


◇作業環境の悪化
飲食店でオイルミストが発生すると、作業環境の悪化につながります。まず挙げられるのが、火災リスクの増加です。オイルミストは可燃性物質のため、換気扇のファンやヒーターなどの熱源に触れると引火する可能性があります。また、油煙が換気ダクト内に付着すると、ダクト火災の原因にもなります。

転倒や滑落の危険性が高まることも留意するべきです。床に油煙が堆積すると滑りやすくなり、転倒や滑落事故のリスクが高まります。特に、厨房は水濡れしやすい場所です。油煙と水が混ざるとさらに滑りやすくなるため、注意が必要です。


◇機械の不具合・故障
飲食店で発生するオイルミストは、機械や設備に付着することでさまざまな不具合や故障の原因となります。

例えば、機械や設備の動作不良です。オイルミストがファンやモーターなどの可動部に付着すると、油汚れによって動作が鈍くなり、故障につながります。また、オイルミストがセンサーやスイッチなどの精密機器に付着すると、誤作動を引き起こす可能性があります。

オイルミストが電気機器内部に付着してしまう危険性も留意すべきです。オイルミストが電気機器内部に付着すると、絶縁性が低下してショートを引き起こす可能性があります。ショートは火災の原因となるだけでなく、機器の損傷にもつながります。

さらに、空調コストの増大も見逃すわけにはいきません。オイルミストが換気扇やダクトに付着すると、換気効率が低下することで空調コストが増大します。換気効率が低下すると厨房内の温度や湿度が高くなり、作業環境の悪化につながります。


◇健康被害
飲食店の従業員がオイルミストを吸い込んだり皮膚に付着したりすることで、さまざまな健康被害を引き起こす可能性があります。

例えば、オイルミスト中の油分が肺に沈着すると炎症を引き起こし、呼吸器疾患を発症するといわれています。オイルミストを吸い込むことで症状が悪化する危険性があるため、注意が必要です。

また、オイルミストのニオイが原因で頭痛を引き起こす危険性や、皮膚に付着した場合には皮膚炎など皮膚疾患の原因となることも見逃してはならないポイントです。

そのほか、PAHs(多環芳香族炭化水素)含有量の多いオイルミストには人への発がん性があることも指摘されています。


◇苦情



外部に排出されたオイルミストや調理臭は、近隣住民からの苦情の原因となる可能性があります。自治体によっては何らかの規制が設けられていることもあるため、確認しておきましょう。

よくある例としては、排出されたオイルミスト中の油分が近隣住民の洗濯物や外壁に付着して汚れの原因になることが挙げられます。また、外部に排出されたオイルミストを吸い込み、近隣住民が先述したような呼吸器疾患や皮膚疾患などの健康被害を引き起こす危険性もあります。

外部に排出されたオイルミストのニオイや調理臭も、さまざまな悪影響をおよぼす可能性があるため、注意が必要です。調理臭は人によって感じ方が異なるため、特に強い臭いは近隣住民にとって不快な場合があります。近隣住民の集中力の低下や気分の悪化、食欲不振といった健康被害につながるリスクも考慮するべきです。

オイルミストコレクタはどこに設置する?



※イメージです。

飲食店においてオイルミストコレクタの設置場所を検討する際には、いくつか考慮するべきポイントがあります。

まず挙げられるのは、オイルミストの発生源です。
オイルミストコレクタは調理器具の近くや油煙が発生する場所、換気扇などに設置するのがおすすめです。また、集塵効率も意識しましょう。オイルミストには滞留しやすい場所があります。空気の流れを考慮して設置場所を検討しましょう。

メンテナンス性も重要なポイントです。清掃や点検がしやすい場所に設置し、その際の作業スペースを十分に確保しましょう。

具体的には、厨房全体を覆うような設置や換気扇の近く、調理器具の真上、壁への設置がよく見られます。また、屋外に設置するのも一つの方法です。設置場所の選定については、専門業者とよく相談しましょう。

重要な注意点として、オイルミストコレクタの能力を厨房の規模に合わせることが挙げられます。オイルミストコレクタの能力が厨房の規模に合っていないと、集塵効率が低下してしまうからです。

クリーンエア・スカンジナビアのQleanAir ESP

オイルミスト対策を検討している飲食店の経営者の方におすすめなのは、クリーンエア・スカンジナビアのQleanAir ESPシリーズです。イオナイザーと集塵プレートを搭載した電気集塵機で、汚れた空気をきれいな空気へと変えることができます。モジュール式のため、複数組み合わせて使用できるのもうれしいポイントです。

油や煙の発生量や濃度に応じて、ユニットを組み合わせて設置できます。IP65レーティングを取得しているため、屋外への設置も可能です。小規模レストランから大型飲食店まで多く導入されています。

本製品の詳細は以下のページでご確認ください。
QleanAir ESPシリーズ

まとめ

オイルミストコレクタは、厨房で発生するオイルミストを捕集し、きれいな空気として外部へ排出するための装置です。焼き肉屋や焼き鳥屋、てんぷら屋といった油を多く使用する店舗で多く使用されています。

飲食店には、作業環境の悪化や機械の故障、従業員や近隣住民の健康被害など、さまざまなオイルミストによるリスクが存在しています。オイルミストコレクタを導入すれば、そうしたリスクにも備えることができるでしょう。高性能で設置しやすいオイルミストコレクタをお探しの方には、クリーンエア・スカンジナビアの提供するQleanAir ESPシリーズがおすすめです。