エネルギーを効率的に利用して自然環境保全に取り組む。株式会社ルネサンスにインタビュー

エネルギーを効率的に利用して自然環境保全に取り組む。株式会社ルネサンスにインタビュー

クリーンエア・スカンジナビアは、SDGsに関する取り組みとして、サステイナブル・カンパニーを目指しています。

持続可能な発展への貢献。環境負荷削減のための責任ある行動。そして自社のバリューチェーンにおいて人々へのポジティブな効果を高めていくこと。私たちクリーンエアでは、こうした活動に取り組んで参ります。

この記事では、同様にSDGsの取り組みを行っている企業をインタビュー形式で紹介します。

東京都墨田区に本社を構える「株式会社ルネサンス」は、フィットネスクラブなどのスポーツクラブ運営や、自治体・企業での健康づくり事業を展開する企業です。

「『生きがい創造企業』として、お客様に健康で快適なライフスタイルを提案します。」という企業理念を掲げる同社では、空調機器の効率的な活用やEVバスの導入により、CO2(二酸化炭素)削減に向けた取り組みに注力されています。

今回は施設開発部、施設管理チームの鈴木節子さんに、ルネサンスの取り組みと今後の展望についてお伺いしました。

健康に関する幅広いサービスを展開する株式会社ルネサンス



―本日はよろしくお願いします。御社の沿革や主な事業内容について教えてください。

鈴木さん(以下、鈴木):弊社は、「生きがい創造企業としてお客様に健康で快適なライフスタイルを提案する」という企業理念のもと、1979年にテニススクールから創業し、現在は全国でスポーツクラブや介護リハビリ施設など、計180カ所以上の施設を運営しています。

また、企業や健康保険組合の健康づくり支援や、全国自治体の介護予防事業の受託、オンライン事業、海外市場へ向けた取り組みなど、健康分野におけるサービスを多岐にわたって展開しています。

長期ビジョンとして掲げている「人生100年時代を豊かにする健康のソリューションカンパニー」を目指して、今後も健康に関わるさまざまな社会課題の解決に取り組んでいきます。


―ありがとうございます。御社は企業理念をとても大切にされてきたのですね。

鈴木:そうですね。創業当初から「すべての人々の健康を考える」というSDGsに近い考え方をもって、事業を進めてきました。事業そのものが社会貢献につながっていると考えています。


―鈴木さんが所属している、施設管理チームの業務を教えてください。

鈴木:主な業務としては、施設の維持管理に必要な点検・メンテナンスに関する業務、施設の改修工事に関する業務、省エネルギー推進業務があります。

私はそのなかでも省エネルギー推進業務に従事しており、施設の光熱関係のメンテナンスなどをとおしてエネルギー効率を向上させ、環境にやさしい施設づくりに努めています。

空調効率を維持することでエネルギーの使用を軽減する



―スポーツクラブ内の空調機器の活用について、どのような工夫をされていますか?

鈴木:まず空調効率維持のために、空調機器の定期的な薬品洗浄を行っています。洗浄後は大幅に風量が上昇しており、薬品洗浄には大きな効果があることがわかっています。

また人が不快に感じない(許容範囲)の数値データを参考に、季節による温度変化に合わせた基準温度を設定し、室内温度を調整しています。国の省エネルギー施策の影響で多少の変化はありますが、一例としては以下の通りです。

運動エリア空調温度:冷房の場合22℃〜21℃以下・暖房の場合22℃
運動エリア以外空調温度:冷房の場合24℃〜23℃以下・暖房の場合24℃

ジムの基準値を設定することにより、個人の好みに偏らない室温の維持ができるようになりました。

また施設によって機器の種類や外気温は異なります。空調メーカーが同じ種類でも導入時期が違えばリモコンの表示も異なるため、施設ごとに、外気温と室温を入力すると設定温度や設定するモードが表示されるソフトを作成し、標準化しています。


―温度設定を標準化したことで、省エネルギー効果はどのくらいありましたか?

鈴木:室温管理の実施前後で正確なデータが取れていないので、温度設定の標準化だけの効果はわかりませんが、省エネルギーに対する取り組み全体では億単位の削減効果が見込まれました。

空調管理以外の取り組みとしては、テニスコートやプールなどの水銀灯を使用していたエリアから順番に、LED照明への付け替えを行いました。現在、スタジオやジムでは当社規格のLED照明を作り、使用しています。

非常用電源としての機能もある「EV」バスの導入



―御社はEVバスを活用されているそうですね。詳しく教えていただけますか?

鈴木:ルネサンス稲毛で、ジュニアスクール生の送迎用バスに1台導入しています。できる限りCO2(二酸化炭素)を削減して環境破壊を軽減できればと考え、電気自動車を導入しました。

また敷地内には50kwの蓄電池が設置されているので、EVの蓄電池と合わせて100kwの電力があり、発電した電気を最適に使用するための検証を続けております。

平常時には、太陽光発電で発電した電気を、お客様のEV充電や敷地内にある蓄電池・EV(スクールバス)への充電、施設への供給に使用。災害時には、太陽光発電と100kwの蓄電池を活用し、地域の方の避難場所として施設の一部を開放したり、スマートフォン充電の電源を提供したりすることも可能です。

消耗品のテニスボールを再利用

―自然環境保全に向けた取り組みとして、ほかにはどのような取り組みをされていますか?

鈴木:テニススクールで使用しているテニスボールは、消耗が激しく定期的に新しいものに交換しているため、使い終わったものは学校に寄付して再利用してもらっています。テニスボールを椅子の足にはめると音が響かなくなったり、床が傷つかなかったりするようですね。

環境保護にもつながりますし、地域に貢献できる取り組みなので、今後も継続して取り組んでいければと思います。

地域の方に貢献できる企業を目指して



―今後のご活動について、展望をお聞かせください。

鈴木:企業として、環境保全に向けた取り組みを行っていきたいです。具体的には、施設の屋上に太陽光発電を設置して再生可能エネルギーを作ろうと考えています。

拡大することができれば、ルネサンス稲毛のように、災害時に地域の方がスマートフォンを充電する場所や、避難できる広い空間を提供できるなど、環境保全だけでなく地域の方々にも貢献することができます。

また幣社が運営する介護リハビ施設の送迎車などは、できる限り電気や水素を使った環境を破壊しにくいものに変えていきたいです。


―最後に、SDGsに関心のある方へ向けてメッセージをお願いします。

鈴木:弊社は地域に密着し、健康をテーマにした「コミュニティの再生(場つくり)」や、「人づくり(人材育成、人材活用)」をすることで、学びや健康、生きがいにつながるサービスの創出、新たな多世代交流拠点づくりの支援などを行っています。

今後も健康づくりをとおして、地域の社会課題の解決に積極的に取り組んでいきたいです。


―本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。