トラッキング現象が起きる原因とは?火災を引き起こす前に対策を

2022.6.24 空気環境

トラッキング現象が起きる原因とは?火災を引き起こす前に対策を

コンセントにほこりが溜まると、「トラッキング現象」という火災の原因となる現象が引き起こされる場合があります。

この記事では、トラッキング現象の概要や発生しやすい条件、未然に防ぐためにできることなどを紹介します。

トラッキング現象とは

トラッキング現象は、火災の原因の一つとなる現象のことで、「トラック」とは電気の通り道のことを指します。

コンセントは電源プラグに挿したままにしておくと、だんだん挿しこみ口が緩み、コンセントと電源プラグの間に隙間ができます。その隙間にほこりが溜まり湿気が加わると、電源プラグの刃の部分で放電して火花が発生します。

これが繰り返されると、次第にプラグやコンセントのプラスチック部分、ほこりなどが炭化し導電体となり、ショート・発火につながるのです。

なお、「電化製品の電源を切っておけば、トラッキング現象は起きないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、それは間違いです。トラッキング現象は、電化製品の電源が入っていなくても、電源プラグとコンセントがつながっているだけで起こりうる現象です。

トラッキング現象は一般家庭だけではなく、工場や倉庫、オフィス、病院のほか建物の屋外でも発生します。特に工場は危険物を取り扱っていることも多いため、大規模な火災の原因につながるおそれもあります。

トラッキング現象が起きやすい条件

トラッキング現象は、どのような条件で発生しやすいのでしょうか?ここでは、トラッキング現象が起こりやすい場所や季節、気候条件などについて紹介します。

◇トラッキング現象が起きやすい場所
トラッキング現象は、ほこりが溜まりやすい場所や湿気が溜まりやすい場所、水まわりなどで起きやすい現象です。具体的に気を付けたい場所は、以下のようなところにあるコンセントです。

・普段目に付きにくい場所にあるコンセント
什器や電化製品などの裏にあるコンセントはこまめな掃除が難しく、ほこりが溜まりやすいため注意が必要です。

・水まわりのコンセント
洗面所、洗濯機、結露する場所、厨房、パントリー、ウォーターサーバーなど、水まわりにあるコンセントは、常に水がかかるおそれがあります。

・タコ足配線のコンセント
1つのコンセントに電源タップを使用していくつかの電源プラグをつなぐタコ足配線は、配線が一ヵ所に集まるためトラッキング現象が発生する確率が高くなります。

また、重量のある電源プラグを挿したり、大きい電源プラグを複数指して電源プラグ同士がぶつかったりすると、挿しこみ口との間に隙間ができやすくなるため大変危険です。

・工場の電気室にあるコンセント
複数の電気系統の配線が集まる電気室が工場内にある場合、長期間掃除していないコンセントや基盤などにほこりが溜まりがちです。

特に広い工場は死角となる場所が多く、気付かないまま危険な状態になっていることもあるため、注意しましょう。

また、屋外に設置された配線設備も、劣化や雨の影響によりトラッキング現象の原因となることもあるので、定期的に点検するよう心がけましょう。

・ペットがいる部屋のコンセント
室内でペットを飼っている場合は注意が必要です。ペットがコンセントをなめたり尿をかけたりすることで、トラッキング現象が発生した事故も報告されています。

◇トラッキング現象が起きやすい季節
トラッキング現象が起きやすい季節は、雨の多い梅雨の時期や結露が起きる冬です。それぞれ詳しく解説します。

・梅雨の季節
一年のなかでも雨の日が多い梅雨の時期は、室内の湿度が高くなります。湿度が高くなると、ほこりが空気中の湿気を吸い取り、トラッキング現象の原因となってしまいます。

・結露する季節
冬は外と室内の温度差が大きくなることで結露が発生し、窓ガラスにたくさんの水滴がつきます。結露で発生した水滴がコンセントの電極に付着すると、ほこりがなくてもショートしてしまうため危険です。

トラッキング現象への対策



トラッキング現象は身近に起こる危険な現象ですが、未然に防ぐ方法もあります。ここからは、トラッキング現象を防ぐポイントを5つ紹介します。

◇使わないときは電源プラグを抜いておく
普段使用していない電源プラグはコンセントから抜いておきましょう。また、電源プラグや電源タップの挿しこみ口にキャップをはめておくと、ほこりの侵入を防げます。

◇こまめに掃除をしてコンセントにほこりを溜めない
普段からコンセントにほこりが溜まらないように、周囲を掃除するようにしましょう。ハンディワイパーやマイクロファイバークロスを使うと簡単にほこりを取り除けます。

◇コンセントを抜いた後には、乾いた布でほこりや水滴を拭く
電源プラグをコンセントから抜いたら、乾いた布で拭くことを習慣にするとよいでしょう。

◇古い電源タップは使わない
電源タップは劣化するものです。変色したり亀裂が発生したりした場合は、新しいものに交換しましょう。

◇トラッキング現象防止機能が付いた製品を使う
電源プラグや電源タップには、トラッキング現象防止機能が付いているものもあります。電極部分に安全プラグカバーが付いているものや、安全カバーをあと付けできるものもあるので、使用場所に合わせて検討してみてはいかがでしょうか。

トラッキング現象への対策としておすすめの空気清浄機

室内のトラッキング現象の対策としておすすめしたいのが、空気清浄機の導入です。空気清浄機というと、ハウスダストや花粉、ウイルスなどを除去してくれるイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、空気中の粉塵やほこり、ペットのフケや毛も除去してくれます。

特にオフィスなどの規模が大きい施設は、電気設備周りを日々丁寧に掃除することは容易ではありません。そこでおすすめしたいのが、クリーンエア・スカンジナビアの空気清浄機「FS30 HEPA」です。

FS30 HEPA」はオフィスや医療施設といった室内空気の品質管理が重要とされる事業者向けの空気清浄機です。フィルターをカスタマイズできるため、製造過程で発生したさまざまなサイズの粉塵やほこりを除去し、空気をクリーンに保ちます。

キャスターにより移動可能で、設備工事が不要なので、通常の電源があればどこでも設置できるのが魅力です。

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まとめ

トラッキング現象は一般家庭だけではなく、工場や倉庫、オフィスなどほこりと湿気がある場所ならどこでも起きる現象です。コンセント周りのこまめな掃除や点検を忘れず、トラッキング現象を未然に防ぎましょう。

ほこりや粉塵対策の一つとして、空気清浄機の導入もおすすめです。普段死角になる場所にコンセントが多くある場合、空気清浄機を設置することでトラッキング現象を予防できるでしょう。工場、倉庫、オフィスなどの広い場所には、大風量のあるクリーンエア・スカンジナビアの空気清浄機の導入をぜひご検討ください。