「空港の喫煙所はなくなる?その理由や現況、対策について解説」分煙対策(喫煙ブース)・空気清浄ガイド

分煙対策(喫煙ブース)・空気清浄ガイド
2025.4.22 喫煙問題

空港の喫煙所はなくなる?その理由や現況、対策について解説

喫煙所の数はここ数年で減少していますが、空港も例外ではありません。タバコを吸うために空港で喫煙所を探して歩いたり、あるいは事前に場所を確認しておいたりする方も多いでしょう。

分煙の意識が高まり、法改正や非喫煙者への配慮から喫煙所をめぐる状況は変わりつつあります。しかし、単に喫煙者を規制するのではなく、喫煙者・非喫煙者、双方が快適に過ごせる空間づくりが大切です。

本記事では、空港における喫煙所の現況と設置する際の注意点、喫煙所を設置するための法的ルールを詳しく解説します。

空港の喫煙所がなくなる理由は?

近年、国内のさまざまな空港で喫煙所の改修や移設、撤去などの工事が行なわれるケースが増えています。その背景にはいくつかの要因がありますが、具体的には次の3つが挙げられます。

● 法律の改正
2020年4月に改正健康増進法が全面施行され、望まない受動喫煙を防止する対策が強化されました。公共性の高い空港においても、屋内喫煙所の設置基準を満たした設備に変更するなど、対策が求められています。

● 状況の変化
新型コロナウイルス感染症が流行し、密閉された狭い空間に複数人が集まる喫煙所は飛沫感染を起こしやすいとされたことも、喫煙所の使用状況に大きな影響を与えました。

● 非喫煙者からのクレーム
非喫煙者からの不満の声も大きな理由の一つといわれています。

「タバコの煙やニオイが漏れている」「服や髪にタバコのニオイが付く」といった苦情が寄せられ、対応が進められるケースも多くあるようです。

◇喫煙者への影響

空港は、子どもや妊婦、高齢者など、受動喫煙の影響を特に受けやすい方々を含む多くの人が利用するため、十分な配慮が必要です。
そのうえで、喫煙者と非喫煙者ともに快適に過ごせる環境であることが求められます。

一方で、喫煙所の改修・移設・撤去などを行なったために、喫煙者が不便さを感じることも少なくありません。空港によっては「喫煙所の数が少ない」「以前喫煙所があった場所がなくなってしまった」などのクレームを受ける場合もあります。

また、数が少ないことで利用者が集中し、喫煙所内が混雑するといった問題も起きてくるでしょう。

現在、機内では紙巻きタバコ・電子タバコ・加熱式タバコともに全面禁止となっており、違反した場合は罰金などの厳しい罰則が科せられることもあります。

旅先によっては長時間喫煙ができないこともあるため、飛行機に乗る直前や降りたあとすぐにタバコを吸いたいという方も多く、喫煙者にとって喫煙室の不足は大きな問題です。

喫煙者・非喫煙者の双方にとって便利で快適な空港であるためには、適切な場所に適切な数の喫煙所を設置する必要があります。

羽田空港や関西空港には喫煙室が設置されている



「今後、空港に喫煙室がなくなるのでは?」と不安を感じる喫煙者の方も多いようですが、実際には国内のさまざまな空港で喫煙室の整備が進んでいます。

例えば、羽田空港では、2018年4月からターミナル内のすべての飲食店の全席禁煙化に踏み切りました。

その後、2020年4月からの改正健康増進法の施行や、タバコの煙・ニオイ漏れなどのクレームにも対応するため、喫煙室の配置の見直しを進め搭乗口から離れた場所に新設を行なっています。

第1ターミナル内保安区域内に8ヵ所あった喫煙室は3ヵ所に集約され、第1、第2ターミナルの各フロアに1~3ヵ所、第3ターミナルの各フロアには最大6ヵ所の喫煙室を設けています。

関西空港では、旅客ターミナルビル、エアロプラザ内の飲食店内を終日全面禁煙とし、旅客ターミナルビルの各所に喫煙室を設置して、喫煙者の利便性を高めています。また、喫煙室を設置している一部の飲食店については喫煙可能です。

各空港で、喫煙者・非喫煙者の双方に配慮し、すべての利用者に快適な空間を提供するための整備が進められていることがわかります。

空港のような公共の場所に喫煙スペースを設ける場合の注意点



空港は、喫煙者と非喫煙者がともに利用する公共性の高い場所であり、双方にとって快適な環境にするためには、喫煙所を適切に設置することが重要です。

しかし、タクシーやバスの利用者、送迎客、屋外にも多くの人が行き交うため、非喫煙者が頻繁に通るような場所に設置してしまうと大きなトラブルに発展する可能性もあります。そのため、喫煙スペースを設ける際は次の点に注意が必要です。

● タバコの煙やニオイが喫煙室外に漏れないこと
● 高性能な集塵脱臭装置を設置すること
● 設置場所に配慮すること

喫煙所を設置するうえで特に重要な点は、受動喫煙を確実に防止することです。煙やニオイが漏れてしまうと非喫煙者に不快感を与えるだけでなく、健康被害への懸念からクレームにつながるおそれもあるでしょう。

脱煙機能付き喫煙ブースなら、フィルターで空気を浄化し、タバコの煙やニオイが漏れ出すのを最小限に抑えられます。

また、設置の際は非喫煙者の動線や設置場所の環境を考慮し、周囲への影響が少ない場所を選ぶことも重要です。

喫煙所を設置するための条件

空港などの公共機関以外にも、多くの人が行き交うような場所に喫煙所を設置するためには、法律で定められた次の3つの基準を満たす必要があります。

1. 喫煙所入口の外部から内部への気流が上中下の測定点において毎秒0.2m以上
2. 壁や天井などでの区画分けにより、たばこの煙が喫煙所の外部に漏れていない
3. たばこの煙が屋外に排気されている

なお、喫煙ブースは屋外排気型が基本とされていますが、法律の経過措置により、建物の建築時期に応じて、一部の施設では屋内排気が許可されています。

さらに、施設の出入口および喫煙所の出入口に、以下のような標識を掲示することも義務付けられています。

● 20歳未満は立入禁止
● 喫煙可能な場所であること、20歳未満は立入禁止であることを示す標識を掲示
● 3ヵ月毎の計測と性能評価に基づき、レポートを作成

喫煙ブースを設置するならクリーンエア・スカンジナビア

屋内排気の基準を満たし、煙やニオイが気にならない喫煙ブースを設置するなら、クリーンエア・スカンジナビアの喫煙ブース「分煙キャビン」の設置をご検討ください。

クリーンエアの分煙キャビンは、独自開発の粒子フィルター、ガスフィルターにより、捕集が困難とされるタバコ粒子やガス状成分もほぼ100%捕集します。

また、厚生労働省が定める「喫煙室内の粉じん量0.015㎎/立方メートル以下」の値を大きく上回る浄化能力があることが、国内の第三者研究機構により確認されました。

煙が拡散する前に素早く捕集して浄化するため煙やニオイが外に漏れず、快適な環境づくりに貢献します。

また、フィルター交換や吸い殻の回収などは専門スタッフが定期的に行なうため、メンテナンスの手間をかけずに高い浄化能力の維持が可能です。

さらに、100V電源があればどこにでも設置が可能で、これまでにオフィスや飲食店をはじめ、ホテルなどの宿泊施設など、清潔な空気環境が求められる多くの場所でお選びいただいています。

高い分煙性能があり、導入しやすい喫煙ブースをご検討の際は、ぜひクリーンエア・スカンジナビアの分煙キャビンをご検討ください。

まとめ

法改正が行なわれ、健康や環境への意識の高まりなどの理由から、空港では喫煙所の改修や撤去などが行なわれています。

技術的な基準を満たした喫煙ブースの設置により、喫煙者・非喫煙者ともに気持ち良く利用できる空港へと変化している途中だといえるでしょう。

国の基準を満たした高性能な喫煙室に関しては、クリーンエア・スカンジナビアにお気軽にお問い合せください。