オフィスのレイアウトを変更するなら喫煙ブースの設置を!変更の目的やメリットを解説

働き方改革の進展に伴い、働く環境の見直しとしてオフィス改革を検討する企業が増えています。
オフィス環境の改善は、従業員の満足度向上、業務効率の向上、そして企業イメージの向上に繋がると期待されています。
また、レイアウト変更と同時に喫煙ブースの設置を検討するのは、受動喫煙防止の観点から非常に有効です。
この記事では、オフィスのレイアウトを変更する目的やメリット、喫煙ブース導入により得られる利点について解説します。また、実際に喫煙ブースを導入した企業の事例も紹介するので、ぜひご一読ください。
オフィスのレイアウト変更の目的
オフィスのレイアウト変更は、単に見た目や雰囲気を変えるためのものではなく、社員の生産性向上や快適な働き場を創出するための重要な取り組みです。
企業がレイアウト変更を検討する理由は、以下が挙げられます。
・業務効率の向上を図るため
・限られたスペースを有効活用するため
・リモートワークなど新しい働き方に合わせるため
・社員の増加に対応するため
・社員シャン同士のコミュニケーションを促進するため
・スムーズな移動を可能にする動線の最適化
また、オフィスのレイアウト変更では、オフィスの空間を最大限に活かし、社員が心身ともに健康的に働けるよう、作業動線、照明、空気環境などを多角的に考慮することが重要です。
オフィスのレイアウトを変更するメリット
オフィスのレイアウト変更の主なメリットは、業務効率の向上とコミュニケーションの活性化です。
ここでは、レイアウトを変更する2つのメリットについて解説します。
◇業務効率化
オフィスのレイアウト変更は業務効率化を促進する有効な手段の一つです。
具体的には、社員が集中して作業しやすい静かなスペースや、チームでの会議に適した開放的なスペースを設けるなど、業務に合わせた環境づくりが挙げられます。
適切な環境を提供することで従業員のモチベーション向上や生産性向上に繋がる可能性があります。
また、従業員の生産性が向上すれば、労働力不足の解消、コスト削減、ワークライフバランスの改善など、企業にとって様々なメリットが期待できます。業務内容に適正したオフィスレイアウトの変更は企業の競争力の強化につながるでしょう。
◇コミュニケーションの活性化
レイアウト変更でリラックススペースやオープンスペースを設置することで、社員同士の交流を促し、アイデアの創出や情報共有を円滑に行うことができます。
例えば、カフェのようにくつろげる休憩スペースを設置することで、オフィス内でもカジュアルな会話を交わしやすくなります。情報交換の場となるだけではなく、何気ない会話から新たなアイデアやビジネスチャンスを生む可能性も期待できるでしょう。
また、居心地の良いオープンスペースは、自然と人が集まり、コミュニケーションを促す効果があります。壁や仕切りが少ないため、部署や職位が異なる人同士も気軽に話せる機会が増え、情報共有やコラボレーションが促進されるでしょう。
一方で、社員の多様なニーズに配慮したレイアウト設計も重要です。特に喫煙者と非喫煙者が共存する職場環境においては、適切な分煙対策が必要となります。
現代のオフィス設計では、高機能の換気システムを備えた喫煙ブースの設置が効果的な解決策として注目されています。
このような配慮のあるレイアウト設計は、社員間の不満を軽減し、職場の雰囲気を改善します。結果として、喫煙の有無に関わらず、社員全員が快適な環境を整えることが、コミュニケーションの活性化につながると言えるでしょう。
なお、喫煙ブースには1人用だけではなく、2人以上が利用できるタイプもあります。2人以上で利用できるタイプを導入すれば、喫煙者同士のコミュニケーションが生まれやすくなる可能性や在籍喫煙者数により喫煙休憩待ちの列ができてしまうことを防止する効果があります。
オフィスに喫煙ブースを導入するメリット
オフィスのレイアウト変更と併せて、喫煙所を設置することは、喫煙者・非喫煙者双方にとって、快適で働きやすい職場環境構築に有効な手段です。
喫煙者が外や遠くへ足を運ばなくても喫煙でき、喫煙者の業務効率改善、非喫煙者の休憩時間に対する不公平感の解消や受動喫煙を軽減できます。
喫煙スペースを確保する場合、喫煙ブースの設置が効果的です。一般的に喫煙ブースは、設置工事が不要で、換気設備の設置も容易なため、比較的簡単に喫煙スペースを確保できます。
オフィスのレイアウト変更に併せて喫煙ブースを設置するおもなメリットは以下のとおりです。
・効果的な分煙対策ができる
・省スペースを有効活用できる
・従業員の満足度やパフォーマンスの向上
・喫煙者の休憩時間の短縮
・喫煙者の人数の変化にも柔軟な対応が可能
・企業イメージの向上
・移転時、撤去時の原状回復費用削減
以下で、それぞれのメリットを詳しく解説します。
◇効果的な分煙対策ができる
喫煙ブースを設置すれば、各従業員のデスク・オフィス入口・オープンスペース・共有エリアなど、喫煙ブース外に煙やニオイが漏れる心配がありません。
非喫煙者にとっても受動喫煙を未然に防げるため、健康被害への不安を軽減できるメリットがあります。
脱煙機能によって喫煙者の髪の毛や衣類にニオイ成分が付着しにくくなるため、ブース外で発生するサードハンド・スモーク(第三者がタバコの煙の残留物にさらされる残留受動喫煙)を防ぐことも可能です。
喫煙ブースの導入は、喫煙者と非喫煙者の双方にとって快適な空間を確保できるため、オフィスの分煙対策として効果的です。
また、健康増進法や受動喫煙防止条例などのルールを遵守するための有効な手段です。
なお、喫煙ブースを設置する場合は、以下の技術的基準をすべて満たす必要があるため、把握しておきましょう。
【喫煙ブースを設置する場合の技術的基準】
・喫煙所の外部から内部への気流が測定点(上部・中央・下部)で毎秒0.2m以上
・タバコの煙が外に漏れないよう壁や天井で区画されていること
・タバコの煙が屋外に排気されていること
なお、喫煙ブースの排気は原則として屋外排気ですが、建物の建築時期によっては、法律の経過措置により屋内排気が認められる場合があります。
また、施設の入口と喫煙ブースの入口において、以下の標識掲示が義務づけられています。
● 喫煙可能な場所である
● 20歳未満は立ち入りできない
さらに、喫煙ブース設置後は概ね3ヵ月ごとに風速計測を実施し、計測結果のレポートを約3年間保管する必要があります。
◇省スペースを有効活用できる
喫煙ブースは喫煙室とは異なり、部屋全体を使う必要はなく、特別な工事も不要です。ちょっとしたスペースがあれば設置でき、省スペースで喫煙者向けの空間を確保できます。
喫煙ブースは、1人用のものや2人用のものなどサイズが多様で、限られたスペースでも設置しやすいです。
また、新しく導入する場合に限らず、レイアウト変更によって喫煙ブースが不要になった場合でも、喫煙室のように原状回復を行なう必要がないため、ダウンタイムは最小限で済みます。
◇従業員の満足度やパフォーマンスの向上
喫煙ブースを設置することで、喫煙者は遠くまで行かずとも専用のスペースでタバコを吸えるようになり、非喫煙者はタバコの煙や臭いを気にせず過ごせるようになります。
喫煙者と非喫煙者の双方の不満やストレスを軽減し、社員満足度やパフォーマンス向上につながる可能性があります。
また、社員の健康に配慮した職場環境を実現し、モチベーションやロイヤリティの向上に貢献します。これにより、離職率の低下や企業の成長も期待できるでしょう。
◇喫煙者の休憩時間の短縮
オフィス内に喫煙ブースを設置すれば、ゾーニング(区分け)が不要なうえ、移動による時間のロスも削減可能です。喫煙者の休憩時間を短縮できるため、仕事の生産性の向上にもつながるでしょう。
また、タバコ休憩が長く、非喫煙者の業務に支障をきたすという不満を解消できる可能性があります。
◇喫煙者数の変化にも柔軟に対応可能
喫煙室と異なり、喫煙ブースであれば、喫煙者の人数の変化に応じて柔軟にモデルチェンジが可能です。
また、喫煙者がいなくなった場合でも、ブースを撤去するだけで済むため、現状回復費用がかからない点も大きなメリットです。
◇企業イメージの向上
喫煙ブースを設置することで、喫煙者と非喫煙者の双方に配慮し、受動喫煙対策を講じることで、企業イメージ向上に繋がります。
また、取引先や顧客などの来訪者に喫煙者がいた場合、オフィスに喫煙ブースがあれば、取引先への配慮が感じられ、好印象につながるでしょう。
監修者
井上 恵子さん
多様な社員が混在する会社において、オフィスレイアウト変更時に喫煙ブースを導入する主なメリットは、社員への配慮と職場環境の快適化を同時に実現できることです。
高機能な喫煙ブースの導入は、非喫煙者を受動喫煙から守りながら喫煙者にとっても快適な休憩スペースを提供します。結果として、喫煙・非喫煙の区別なく全従業員にとって快適に働ける環境が整い、職場の雰囲気の改善や生産性の向上につながります。
オフィスのレイアウト変更の際は、快適な分煙環境も整えましょう!
喫煙ブースを導入するなら、クリーンエア・スカンジナビアの「分煙キャビン」がおすすめです。
分煙キャビンは100V電源を確保できる空きスペースがあれば、屋内のさまざまな場所に設置可能です。限られたスペースを有効活用できるうえ、大規模な設置工事も必要ありません。
さらに、高性能フィルターを搭載し、従来は難しかったタバコ粒子とガス状成分の両方をほぼ100%キャッチでき、法令基準を満たした喫煙ブースを設置可能です。
導入後は専門スタッフによる定期メンテナンスを実施しているため、いつでも快適な空気環境と法律要件適合環境を維持できる点も見逃せません。
【オフィスのレイアウト変更に併せたクリーンエア・スカンジナビアの分煙キャビンの導入事例】
●株式会社アドウェイズ様
2014年5月から分煙キャビンを利用していますが、本社移転にともない、あらためて設置導入しました。
喫煙者はリラックスした状態で会話を楽しんだり、アイデアを出し合ったりするなど、コミュニケーション活性化につながっています。
また、喫煙ブースの設置により、喫煙者と非喫煙者の双方にとってより快適な環境が実現しました。家族からのタバコの臭いに関する指摘が減少したとのことからも、喫煙ブースの効果が実感できることが分かります。
当社のコンセプトである「来たくなるオフィス」の実現に向けて、分煙キャビンにも一役買ってもらえていると感じています。
まとめ
喫煙ブースの設置は、オフィスのレイアウト変更と合わせて検討することで、より効果的な働きやすい職場環境を整備できる取り組みです。
喫煙ブースの導入により、喫煙者と非喫煙者の両方が快適に働ける環境を整え、喫煙者は周囲を気にせず喫煙でき、非喫煙者は受動喫煙のリスクを減らすことができます。
また、社員の健康と満足度向上に繋がり、離職率低下や生産性向上にも貢献することが期待できるでしょう。
レイアウト変更に併せて喫煙ブースの設置を検討しているなら、クリーンエア・スカンジナビアにお問い合わせください。
お問い合わせはこちら
■監修者情報
井上 恵子(いのうえ けいこ)
住まいのアトリエ 井上一級建築士事務所主宰/一級建築士/インテリアプランナー
総合建設会社の設計部で主にマンションの設計・工事監理、性能評価などを担当、独立後は保育園の設計・工事監理、住宅情報サイトなどでの記事執筆や監修、マンション購入セミナー講師など。著書に「住宅リフォーム計画」(学芸出版社/共著)「大震災・大災害に強い家づくり、家選び」(朝日新聞出版)など。
住まいのアトリエ 井上一級建築士事務所 http://atelier-sumai.jp/
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